ざるそばvsもりそば

2013年01月23日

そば屋のお品書きには「ざる」と「もり」があるのはご存知ですよね。もし知らない方も是非読んでみてくださいね。一般的には海苔が有るか無いかで決めています。 しかし、以前はざるそばは、高級・良質なそばとして一番だしを使ったつゆを使用したりしていたそうです。もりそばに関しては、やや落ちた二番だしを使用すると言われていました。 今で言う「かけそば」が流行り出し たのは、江戸の元禄の頃だそうです。 それまでの汁につけて食べるそばをもっと簡単に「食いてぇ」という江戸気から産まれたメニューだといわれています。 流行るにつれて、それと区別するため汁につけ食べるそばを「もりそば」と呼ぶようになり、ぶっかけて食べるそばを「かけそば」と呼ぶようになりました。「もりそば」とは、そばを高く盛りあげる形から生まれた呼び名ですが、その盛りつける器から「せいろ」「皿そば」など、店によって器の名前が転じて呼ばれるようにもなりま した。 その中で、「ざるそば」は、江戸中期、深川洲崎にあった 「伊勢屋」でそばを竹ざるに盛って出したのが始まりとされています。 その後の「ざるそば」は、専用の”ざる汁”を用いたり、薬味などにも工夫をこらしたりして従来の主旨を離れて、単なる付け蕎麦から高級感を味わう食べ物と変化していきました。