蕎麦用語「その他1」
■玄蕎麦(げんそば)そば殻の付いたままの蕎麦の実。
■磨き、石抜き みがき、いしぬき そば殻についているとホコリや汚れを落とし、夾雑物(茎葉や石等異物)を除去する。
■粒揃え選別 つぶぞろえせんべつ 玄そばを大きさごとに振り分けることで、次の脱皮工程の脱皮率をよくする。
■脱皮 だっぴ 丸ヌキとも言う、そば殻を取り去り蕎麦の抜き実とする。
■製粉 せいふん そばの実を粉体にする、主にロール式と石臼挽きがある。
■挽きぐるみ ひきぐるみ 脱皮しないで玄そばのまま挽いてしまう製粉で、当然そばの殻も入る。
■篩い分け ふるいわけ 挽いた粉を篩いを使って分類する。
■一番粉 いちばんこ そばの実の中心部で、澱粉質が多く粘りが少ない。色は白く更科粉、打ち粉となる。
■二番粉 にばんこ そばの実の大半から取れる粉、一般的なそば粉でせいろ粉、並粉となる。
■三番粉 さんばんこ 外側の甘皮部分が入った香り、えぐみの強いそば粉。色も濃くそばらしい粉。
■末粉 まつこ 最後まで残った色の強い粉で、主に色づけ等に使う。
■全粒粉 ぜんりゅうこ 末粉以外の全て混ざった粉。一本挽きともいい、ロール挽きはこれにあたる。
■更科粉 さらしなこ 一番粉で澱粉質のため、つながり難いが、旨みは強く独特の食感をもつ。
■粗挽き粉 あらびきこ ざらざらとした手触りで、打つのは難しいが、食べるとプルンとした食感。
■打ち粉 うちこ さらさらで粘らないので、そば打ちの打ち粉となる、そばを茹でるとそば湯となる。
■割粉 わりこ つなぎ粉とも言う、小麦粉で中力粉や強力粉をつかう。
■つなぎ つなぎ そば打ちで、麺体として長くつなげるための各種の材料。
■山芋 やまいも 割とよくつかわれる、食感がぼきぼきした独特のものとなる。
■ふ海苔 ふのり 「へぎそば」で有名な海草を使う新潟県のそば。コシとのど越しが独特。
■オヤマボクチ おやまぼくち 山ごぼうの葉を煮詰めて、乾燥した繊維質を使う。
■友つなぎ ともつなぎ 蕎麦がきをつくりそれを合わせてつなぎとする。
■計量 けいりょう そば粉、わり粉、水等を割合によってはかる。
■十割じゅうわり 割粉などを入れない、生粉打ちとも言う。
■二八にはち 割粉2対そば粉8の割合、そば粉10対割粉2だと外2となり、そば粉割合が少し多い。
■湯捏ね ゆごね 主に十割や更科で水ではなく熱湯を使う、二八でも使う場合もある。
■水回し みずまわし そば打ちの最初の工程。そば粉に水が均等に混ざるよう行う。
■捏ね こね 水回しが終わったらひとまとめにして、更に粘性と均等性を高めるため捏ねる。
■延し のし 出来上がったそば玉を薄くそば生地にする。
■たたみ たたみ 延し仕上がった生地を包丁で切れるようたたむ。
■切り きり 包丁で均等な太さで切る。
■保存 ほぞん 完成したそばを生舟(なまぶね)等の容器で高湿冷蔵保存する。
■茹で ゆで たっぷりの湯で、適正な茹で時間が重要。
■洗い あらい 茹で上がったそばを一気に冷やし、ヌメリを落とす。
■盛り付け もりつけ 水をしっかりと切り、箸で手繰りやすいように盛り付ける。
戻る