実は蕎麦屋なのですがラーメン(中華そば)にもこっています。
2013年5月4日
私の亭主は、実は蕎麦にもすごく力を入れているのですが、本人はラーメンが大好きで自分でラーメンを作ってしまうほどです。上尾は色々とラーメン屋が立ち並んでいて美味しいラーメン屋さんがすごく多いです。主人の作るラーメンも本人がでかければラーメンを食べてくるほどですので、味は美味しいと思います。是非一度ラーメンを食べに来てください。ベースはしょう油で、他にも野菜たっぷり入ったタンメンなどもございます。店のメニューとしてはラーメンではなく中華そばと記載しています。実は中華そばとラーメンの違いって昭和20年代のまだ食料事情が完全に解決していない時代だったのを知っていますか?栄養価が高いということで中華そばがもてはやされました。これは黄色いメンに、普通のそば出しを中華風にアレンジしたもの、それに豚肉が少々入っていたものだったそうです。当時の新聞記事には「食堂でそばと言えば中華そばを差す風潮があり、普通のそばは日本そばと言わねばならない」というような旨の記述が見られます。しかし、そば屋は自分たちを決して「日本そば屋」とは言わなかったので、中華そばという呼び名だけが残りました。また中国大陸からの引揚者の中には屋台を引く人も多く、古くからある「夜鳴きそば」の流れの中国風ということで「中華そば」と名乗って普及したという側面もあります。当時は日本はまだ敗戦国であり、戦勝国である中国人は有利な状況にありました。従って中華料理店は今で言うフランス料理店のような、ちょっと高級な料理店として、リッチな人々を相手にしていました。一方、世相が落ち着いてくると中華を作れる日本人が安い中華料理=日本風中華を次々に編み出し、今のような大衆的な中華料理店が増えていきます。その中で、大衆食堂やそば屋と区別するために、ラーメンという中国風の名前を使うようになります。つまり、日本のそばと区別するために「中華そば」が、中華そばと差別化するために『ラーメン」という名前が普及していくことになるのです。中華そばは、中国風そばをラーメンは、日本風中国麺をそれぞれルーツにしているとも言えます。いまも大衆食堂は『中華そば」と言うところがたくさんあるようです。一般に大衆食堂の中華メンは、そばやうどんなどを作っている製麺所で作っていることが多く、それ故、小麦粉が多い、単なる『黄色いそば」であることが多いようです。このあたりが味の違いにもつながっているのでしょう。