上尾の文化財

文化財は、わが国の歴史、文化などの正しい理解のため欠くことのできないものであり、かつ、将来の文化の向上発展の基礎をなすものです。この保存が適切に行われるよう文化財保護法が制定され、さらにこれに基づき埼玉県文化財保護条例、上尾市文化財保護条例が制定されて、それぞれの立場から文化財の保護を行っています。文化財の種類は、文化財保護法第2条で定義されており、主としてこの区分が基本となっています。また、それぞれの文化財について、国や県、市が特に重要なものを指定したり、保存、活用の処置が特に必要なものを登録するなどして保護の施策を実施しています。上尾市内には、平成22年4月1日現在で、指定文化財が国指定1件、県指定4件、市指定76件(県選択無形民俗文化財1件を含む)、国の保存選定技術が1件、登録文化財が市登録38件所在しています。ここでは、市に所在する文化財の一部を紹介しています。
 [文化財の種類] 
1.有形文化財・2.無形文化財・3.民俗文化財(有形・無形)・4.記念物(埋蔵文化財)・5.文化的景観・6.伝統的建造物群
文化財保護法では、指定文化財の種類として有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・文化的景観といった種類があります。上尾市内の指定文化財には、このうち無形文化財と文化的景観は該当がなく、有形文化財と民俗文化財、記念物に大別されます。さらに、有形文化財は建造物・絵画・彫刻・工芸品・古文書・考古資料・歴史資料といった分類があります。書跡・典籍といった分類もありますが、市内には該当がありません。民俗文化財には有形民俗文化財と無形民俗文化財に分類されます。記念物は、史跡・天然記念物といった分類があります。名勝といった分類もありますが、市内には該当がありません。ここでは、上尾に所在する文化財の一部を紹介しています。
有形文化財-建造物
社寺の本殿や山門など
有形文化財-彫刻
仏像や建物や山車の彫り物など
有形文化財‐工芸品
金工品や漆製品、木工品など
有形文化財-古文書
近世の地方文書など
有形文化財-考古資料
石器や土器、板碑など
有形文化財-歴史資料
歴史的な事象を物語る資料
有形民俗文化財
絵馬や庚申塔信仰の様相を示すものなど
無形民俗文化財
民俗芸能や民俗行事、民俗技術など
史跡
古墳や墓地、歴史的に重要な遺跡など
天然記念物
樹木など
「上尾市Webサイト 上尾の指定文化財」を参照

そば処「花菊」トップページ

その他の上尾の歴史記事

  • (上尾歴史散歩)江戸の土地を買う在郷商人江戸初期の川越の豪商榎本弥左衛門は、江戸の田所町(現東京都中央区)の三~四両の土地が、二十七~八年後に四~五百両に値上がりしているのを見てメモ書きを遺している。
  • (上尾歴史散歩)上尾市域の特産物江戸時代も後半期になると各地に特産物が生まれるが、農村地帯である上尾市域の特産物は、農産物とそれらの加工品である。
  • (上尾歴史散歩)上尾市域の紅花商人江戸時代の紅花の栽培や取引の資料は、全国的には山形県、京都府に数多く残存し、次いで埼玉県に大量に遺されている。
  • 上尾の歴史現在の上尾市域は中世まで農村地帯であったが用水の確保が困難なため、水田よりも麦などの畑作が行われていた。
  • 上尾の歴史1市役所の正面玄関を出て県道「上尾・蓮田線」を東上すると、すぐに信号のある交差点となる。
戻る